巫女尼✳︎華華✳︎の徒然日記
2024-01-04 21:36:00
【▪️珊瑚ノ宮 千住堂✳︎華華✳︎の話語り▪️ 神仏習合のお話〜『三十番神』5】
✴︎気比大明神✴︎(気比神宮)です
気比大明神の主祭神は
伊奢沙別命(いざさわけのみこと)さま
海の神、風の神、食物神です。
この神様も神功皇后さまとご縁の深い神様で、気比神宮には、仲哀天皇さま、神功皇后さま、応神天皇さまもお祀りされています。
「古事記」に、面白い説話があります
神功皇后の御子、応神天皇が去来紗別尊(いざさわけのみこと)と呼ばれた皇子から初めて皇太子となったとき、越国に行き敦賀の笥飯大神(けひのおおかみ←気比大神)をお参りしました。その神さまのお名は誉田別尊さまと言います。この神さまに頼まれて応神天皇は、名前を交換したのだそうです。(応神天皇には、誉田天皇(ほむたのすめらみこと)という別のお名前もあります)そしてこの応神天皇こそ、後に、日本一の信仰を集める八幡神社の御祭神となられる「八幡大神」さまです。
皇太子さまの時代に神様とお名を交換するなんてすごいですねっ。
また、この気比神宮ですが、
古代の書「藤氏家伝」には
715年 (奈良時代)
藤原武智麻呂が『気比神宮寺』を建立した。とあります。
神宮寺とは、神社に附属して建てられた仏教寺院や仏堂の事。2000年以上の歴史ある神社さまにも
✳︎神仏習合✳︎の信仰がしっかりと根付いていたんですね。
※『三十番神』とは、神仏習合の信仰で、毎日交替で国家や国民などを守護するとされた30柱の神々のことです。