巫女尼✳︎華華✳︎の徒然日記
【▪️珊瑚ノ宮 千住堂✳︎華華✳︎の話語り▪️ 神仏習合のお話〜『三十番神』5】
✴︎気比大明神✴︎(気比神宮)です
気比大明神の主祭神は
伊奢沙別命(いざさわけのみこと)さま
海の神、風の神、食物神です。
この神様も神功皇后さまとご縁の深い神様で、気比神宮には、仲哀天皇さま、神功皇后さま、応神天皇さまもお祀りされています。
「古事記」に、面白い説話があります
神功皇后の御子、応神天皇が去来紗別尊(いざさわけのみこと)と呼ばれた皇子から初めて皇太子となったとき、越国に行き敦賀の笥飯大神(けひのおおかみ←気比大神)をお参りしました。その神さまのお名は誉田別尊さまと言います。この神さまに頼まれて応神天皇は、名前を交換したのだそうです。(応神天皇には、誉田天皇(ほむたのすめらみこと)という別のお名前もあります)そしてこの応神天皇こそ、後に、日本一の信仰を集める八幡神社の御祭神となられる「八幡大神」さまです。
皇太子さまの時代に神様とお名を交換するなんてすごいですねっ。
また、この気比神宮ですが、
古代の書「藤氏家伝」には
715年 (奈良時代)
藤原武智麻呂が『気比神宮寺』を建立した。とあります。
神宮寺とは、神社に附属して建てられた仏教寺院や仏堂の事。2000年以上の歴史ある神社さまにも
✳︎神仏習合✳︎の信仰がしっかりと根付いていたんですね。
※『三十番神』とは、神仏習合の信仰で、毎日交替で国家や国民などを守護するとされた30柱の神々のことです。
【▪️珊瑚ノ宮千住堂✳︎華華✳︎の話語り▪️ 神仏習合のお話〜その1の3『三十番神3』
✴︎広田大明神✴︎(広田神社)です
広田大明神とは、天照大神さまの荒御霊
(撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめのみこと))です。「荒御霊」について、少し説明致しますね。古代の人々は神霊を4つの魂のはたらきに分けました。
⚫︎荒霊(あらみたま)」→勇猛果敢な魂のはたらき
⚫︎「和魂(にぎみたま)」→ 柔和で平和な魂のはたらき
⚫︎奇魂(くしみたま)」→ 不思議な霊妙な魂のはたらき
幸魂(さちみたま)」→ 人間に幸福をもたらすはたらき。の四魂です。
「日本書紀」に、以下のような説話があります。
仲哀(ちゆうあい)天皇の皇后、神功(じんぐう)皇后さまが、朝鮮の新羅(しらぎ)を征服して帰途についた時、九州で皇子(後の応神(おうじん)天皇)を出産し、大阪難波の港を目指しました。港が目の前という所で、船が海中でグルグル回って進めなくなりました。そこで神意を伺うと“天照大神の荒霊を広田の国に祀れ”との託宣がありました。神功皇后は甲山の頂上に刀剣、宝物を埋めて献上し、その山麓に、国土の鎮め外難の護りとして鎮め祀られました。
珊瑚ノ宮にご縁の深い✳︎神功皇后さま✳︎が
お祀りされたのですね。
※三十番神』とは、神仏習合の信仰で、毎日交替で国家や国民などを守護するとされた30柱の神々のことです。
【▪️珊瑚ノ宮 千住堂✳︎華華✳︎の話語り千住堂✳︎華華 神仏習合のお話〜三十番神2
✴︎諏訪大明神✴︎(諏訪大社)です
諏訪大明神とは、建御名方(タケミナカタ)神です。水・風の神とされ、時には龍神さまとしてお祀りされていらっしゃいます。
国津神の中で最強と言われるほど武神として崇められる神様でもありますが
古事記に記される「国譲り」の説話にて
天照大神さまの使者✳︎武甕雷神✳︎と相撲をとって闘い(これが相撲の起源となりました)負けた事で、天津神が国津神より葦原中国を譲り受けることとなったとあります。
あまりお名前を、お聞きにならない神様かもしれませんが、この神様の説話は多く、古事記が記された時代背景に興味が湧いたりします。ご興味がありましたら、調べてみてくださいね。
闘いに負けたのに、武神として崇拝される
✳︎建御名方神✳︎
「最後の最後まで意志を貫き、諦めない勇気が尊い」という事なのでは無いでしょうか。そうして
最後に、潔く負けを認めた諏訪の地で、お祀りされておられます。
※三十番神』とは、神仏習合の信仰で、毎日交替で国家や国民などを守護するとされた30柱の神々のことです。
【▪️珊瑚ノ宮 千住堂✳︎華華✳︎の話語り▪️三十番神1
石川県、新潟県、地震の被害にあわれた方のご無事をお祈り致します。
皆さまは✴︎神仏習合✴︎をご存じでしょうか?お寺に神様のお社があったり、神社に
お寺の遺跡があったり、よく目にします。
珊瑚ノ宮は神仏習合の宮です。そして私のご先祖さまも、儒、仏、道教と日本古来の神々を融合させた神道の租です。
仏教が日本に伝来したのは飛鳥時代、その後、聖徳太子さまと推古天皇さまが日本の平和のために、広く仏教を重用し
奈良時代、平安時代を経て、江戸時代まで『神仏習合』という日本独自の信仰が、長く長く続きました。明治新政府が「神仏分離令」を発布した事により、廃される事になりましたが、それは、日本の民に根付いた土着の信仰だったのだと私は思います。
『三十番神』とは神仏習合の信仰の中で
毎日交替で国家や国民などを守護するとされた30柱の神さまの事です。
お師匠様から、この三十番神を、今でも、お寺さまが大事になさっていると聞き、感動しました。お寺のお上人さまが、神さまに感謝を捧げる。。。どんなに人や権力が
変えようと思っても、変えられない心があるのですね。(そしてこの『三十番神』さまの信仰は、私のご先祖さまが開祖だという説もあるのです。)
前置きが長くなりましたが、これから1日ずつ『三十番神』のご紹介をしていきたいと思います。
さて、1日のご守護の神様は?
✴︎熱田大明神✴︎(熱田神宮)です
熱田大明神とは、「天照大神」さまの事です。
本日、初詣で天照大神さまのお札を頂いた方も多いのでは?日本の最高神
「1日」始まりの日に相応しい神様ですね。
地震を鎮めて頂けますように