巫女尼✳︎華華✳︎の徒然日記
【千住堂 華華さんの徒然日記】〜心尽くし〜〜
【千住堂 華華さんの徒然日記】
▪️珊瑚ノ宮「千住堂」巫女尼✳︎華華✳︎の話語り▪️ 🌸5/19千住堂、吉原神社ご奉納に寄せて🌸 〜吉原物語 VOL 2〜
吉原神社さまでご奉納させて頂きたい。
そう思ったのは、千住堂の御守護の神さま『弁財天さま』『市杵嶋姫命さま』
が御祭神という事はもちろんなのですが
「吉原観音さま」のお話にも、心を大きく動かされました。
皆さまはご存じでしょうか
関東大震災の時、吉原遊郭に隣接する花園池(弁天池)で、600人近くの方が大火の犠牲になって亡くなっている事を
前年、美術館での戦争と震災の慰霊の展示会で、舞わせて頂いただきました。震災を描いた悲惨な絵画と語り部の語りは、私の想像より遥かに凄惨な情景でした。
そして、吉原の弁天池のお話
東京新聞の前身「都新聞」が震災後に弁天池の状況を書いた記事があります。
「池の中も周囲も死体の山だ。焼けただれた手足に残る浴衣や帯の千切ちぎれてる中に親子が黒焦げとなっていたのは胸がつぶれてとめどなく涙が流れた」「水死は白札、焼死は赤札をつけるのみで誰が誰やら一向しれず」
その当時の記事の写真が吉原観音の近くに掲示されています。(添付写真です。苦手な方は
拡大等して見ないでくださいませ)後世に事実をお知らせすること、受け止めることも、きっと慰霊になるのだと、私は思います。
この震災で犠牲になられた命を慰霊なさっているのが、「吉原観音」さまです。
初めて手を合わせた時、観音さまのお顔が
少し厳しく思えて、観音経を読誦させて頂きながら、「この場所で、仏舞を納めさせて頂きたい」と心から願いました。
5/19
吉原神社さまと町内会さまのお計らいで
吉原観音さまにて、仏舞をお納めさせて頂ける事になりました。
先日、お弟子の菖さん、しのさんと、吉原観音さまにご挨拶にまいりました。
美しいアゲハ蝶が、すーっと入り口で私達を
いざなうように先導してくれました。
みんなで顔を見合わせ、「ありがたいね」と
幸せな暖かい気持ちになりました。
少しはお役に立ててるのかな。
毎日毎日自問自答の日々です。
#吉原神社 #吉原観音 #吉原 #関東大震災
#慰霊 #奉納舞 #宮ノ舞 #仏舞 #千住堂
▪️珊瑚ノ宮「千住堂」巫女尼✳︎華華✳︎の話語り▪️ 🌸5/19千住堂、吉原神社ご奉納に寄せて🌸
〜吉原物語 VOL 1 〜
吉原というとすぐに思い浮かぶ「吉原遊郭」
江戸幕府開設間もない1617年、日本橋葺屋町(現在の日本橋人形町)幕府公認の吉原遊廓が誕生しました。
江戸という時代は、ほんとうに優れた政治家がたくさんいたんだと思います。
この遊郭の設置により、性犯罪や刃傷沙汰の大変な抑止になったと思います。また一つの場所に集中させたやり方は、宣伝効果も抜群で、競争心をあおり、切磋琢磨して
美しく、教養のある花魁が生まれるきっかけとなったのではないでしょうか。取締もしやすかったと思います。暗いところばかり、クローズアップされる吉原ですが、実は花魁は、その時代のファッションリーダーだったようです。
数々の着こなし、髪型、流行りものが
吉原より、生まれたのです。
昨今、舞台で演じられる花魁は
胸元を露わにして、派手な衣装を纏う事が多いような気がします。
写真に残る本物の花魁達は、決して
そのような身なりではありません。
30キロ以上もあるお衣装を身につけ、たくさんの髪飾りをつけ、20センチ以上ある三枚歯の下駄を履き、それでも美しく
すっと立っています。
辛い事、苦しい事、女性であるが故に貶められた環境の中で、たくさんの不条理を抱えて、それでもその世界で上を目指す
女の強さ
その花魁達が、祈りを込めた神々に、
思いを馳せながら、心をのせて
舞たいと思います。
小さな御本殿ですが、気持ちがとても良い場所です。宮司さまご夫妻とお母様が
大切に大切に守っていらっしゃる神社さま
立ち見になると思いますが、宜しかったら
見届けにいらしてください。
ご連絡くだされば、詳細をお伝え致します。
吉原神社さまホームページ ↓
http://yoshiwarajinja.tokyo-jinjacho.or.jp/
●千住堂 ご奉納舞
5月19日
午後13:00より 吉原神社様
午後 14:00ごろより 吉原観音様
【千住堂 華華さんの徒然日記 〜忙しかった連休と心を癒す招霊の開花〜】
〜忙しかった連休と心を癒す招霊の開花〜】
招霊(おがたま)の木が蕾を付けました。
この木は名前の通り、『神さまを招く木』
と言われて、天岩戸開きの時に、アメノウズメの尊さまが身につけて舞われたと言われている木です。その木が今年も蕾をつけてくれました。
オガタマは開花するとすぐに散ってしまうので、なかなか綺麗に咲いたところが見られません。今朝の強い雨、蕾のまま落ちてしまわないかと気になって
少しの間、見守りました。
5月の連休、千住堂としては
殆ど毎日がお稽古日となり
大変ありがたく、忙しく日々過ごしました。
ただ、この数ヶ月 殆ど自分の事を省みる時間が無かったので、少々心がお疲れ気味
花を育てる時間が何よりの癒しの私です。
雨の中のオガタマの華
強く、美しく生命力に溢れています。
命がくれる力はどんなものも尊いですね。